Intralinkの支援の下、全固体電池(ASSB)業界トップである米コロラド州ルイビルを拠点とするソリッド・パワー社は、本日2000万ドルのシリーズAの投資ラウンドを終了しました。
ASSBは、充電1回あたりの稼働時間が長く、製品の全体的な信頼性と安全性が優れており、モバイル電源用途で非常に注目されています。自動車業界は、電気自動車化を進めており、現在最先端のリチウムイオン電池に比べ、全体的に安全で簡潔なエネルギー貯蔵システムを使用して、電動化する車両の範囲を広げるために、特にASSBに興味を持っています。
ソリッド・パワー社は、シリーズAの投資により、マルチMWhのロール・ツー・ロール方式の設備を作り、生産を拡大できるようになります。この設備は、2018年末までに建設が完了して導入し、2019年に本格稼働する予定です。この生産能力により、同社の固体電池セルを自動車産業、航空宇宙産業、防衛産業を含む複数の市場に供給する準備が整うことになります。同社の最終目標は、全固体電池が、高性能モバイル電源用途に最適な電池として、リチウムイオン電池に取って代わることです。
シリーズAのシンジケート投資を行ったのは、Volta Energy Technologies、ヒュンダイ・クレイドル、サムスンベンチャー投資、三桜工業、Solvay Ventures、A123システムズなどです。
ソリッド・パワー社製固体電池は、従来のリチウムイオン電池よりも大幅に高いエネルギーを供給し、リチウムイオン・システムでは電池パックの安全な動作を保証するために一般に用いられる、多くの高価な技術的対策への依存を減らすことで、システムレベルでのコストの削減もできます。
ソリッド・パワー社製固体電池には、次を含む数多くの利点があります。
- 現在のリチウムイオン電池に比べ、2~3倍高エネルギー
- リチウムイオン電池で用いられるような揮発性、可燃性、腐食性の液体電解質を使用しないことによる安全性の大幅な向上
- 次による電池パックの低コスト設計
- 安全装置・機能の大幅削減
- 電池パックの冷却が不要
- 液体の封じ込めが不要なことによる、セル、モジュール、パックの設計の大幅な簡素化
- 業界標準のロール・ツー・ロール方式での自動生産と互換性があることによる高い製造性
[本件に関するお問い合わせ先]
日本担当:ニコルズ (Sean Nichols)
03-5579-9290
Sean.nichols@intralinkgroup.com
Solid Powerについて
Solid Power は、次世代のソリッドステートバッテリー(全固体電池)業界の最先端でリードする企業です。弊社の全固体電池は最高のリチウムイオン電池と比較して、エネルギー密度、安全性、および信頼性が大幅に向上しています。これらを合わせると、実用時間の増加、安全性の向上、および低コスト生産で電気自動車、医療機器、航空機、衛星などのバッテリー駆動機器の性能を大幅に向上させることが可能です。
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