英国のクリーンエネルギー専門企業Ceres Power(セレス・パワー社)は、今週、韓国の燃料電池大手である斗山(ドゥサン)株式会社と大型提携を結びました。

写真:斗山株式会社の副会長ドン・ヒョンスー氏(左)とセレス・パワー社のCEOフィル・コードウェル氏
世界最大の燃料電池事業を展開している斗山株式会社が、韓国の商業ビル市場向けの固体酸化物形燃料電池(SOFC)電源システムを開発するために英国のCeres Powerと今回結ばれたパートナーシップは、今後2年間でCeres Powerに800万ポンドの価値をもたらします。
斗山はまた、Ceres Powerのスチールセル技術を用いて、そのポートフォリオにSOFC製品を追加し、5〜20kWの低炭素定置型発電システムを開発する予定です。
1896年に設立された斗山株式会社は、2007年以来フォーチュン・グローバル2000にランクインしている韓国の企業グループです。商業・産業用の燃料電池を製造しており、2018年には約8億5000万米ドルの受注を獲得した、定置型燃料電池の世界的リーダーです。
イントラリンクは今回、東アジアの再生可能エネルギー分野における専門知識を生かして、韓国において急速に成長している燃料電池市場への企業参入を支援するため、Ceres Powerより指名を受けました。ソウルにある我々のチームは、斗山に対してCeres Powerの持つ最高のSOFC技術を燃料電池製品ポートフォリオに加え、彼らとパートナーシップを結ぶよう、尽力してきました。
今回締結した業務提携契約により、東アジア全域でCeres Powerのさらなる事業開発を推進しながら、共同開発プログラムの運営を支援します。
Ceres PowerのCEO、フィル・コードウェル氏は、次のように述べています。「韓国は、水素と燃料電池の世界的リーダーになるという目標を掲げており、私たちにとっても重要な市場です。斗山がこの分野のリーダーとして理想的なパートナーであることは明らかであり、イントラリンクチームはこのパートナーシップ実現のために素晴らしい仕事を成し遂げてくれました。私は、斗山の持つ商業的な洞察力と韓国でのビジネスの進め方に関する知識を特に評価しています。私たちはここ4年間緊密に協力を続けており、今後もこの関係を維持していくことを期待しています。」
イントラリンクのエネルギー・環境グループの責任者であるジョナサン・クリーブは、次のように述べています。「このパートナーシップの重要性は計り知れません。燃料電池と水素電力は、韓国のエネルギー変換プログラムの基盤となるものであり、太陽エネルギーと風力エネルギーの出力変動を補うために安定した柔軟性のある電力を提供します。ソウルに拠点を置く私たちのチームがこのような重要な取引の仲介に成功したことは、大変喜ばしいです。これはアジアのエネルギー産業と燃料電池分野全体に波を生み出すことは明らかです。」
御社の東アジアにおけるエネルギー事業の拡大を支援いたします。alex.gover@intralinkgroup.com、Alex Gover(アレックス・ゴーバー)までお問い合わせください。