バイオテックユニコーンGinkgo BioworksがシリーズEで2億9000万ドルを調達。評価額は40億ドル超に
Intralinkクライアントである、米国ボストンを拠点とするバイオテックユニコーンのGinkgo Bioworksが、2019年9月のシリーズEラウンドにて、2億9000万ドルを資金調達したと発表しました。これにより同社の資金調達額累計は7億1900万ドルに上り、企業評価額は40億ドルを超えました。T. Rowe Priceの主導する同ラウンドには、すべての主要既存投資家に加え、新規投資家が参加。2017年の、評価額10億ドルのユニコーンに達した2億7500万ドルのシリーズDには、General Atlantic、Bill Gates、Y Combinator、Viking Global Investorsなどが参加しています。
Ginkgo Bioworksは、独自の働きをする細胞を生み出す、プログラミング可能な合成DNA技術を開発。企業に、香料、甘味料、化粧品、作物処理、医薬品、プロバイオティクスなどの新しい分子成分を見つけ出すソリューションを提供しています。
同社は過去2年間に多くの企業と提携。Cronosと培養カンナビノイドの生産で1億2200万ドルの取引を行い、Rocheと新規抗生物質を発見するための最大1億6000万ドルの契約を結びました。また、生物医薬品の開発を加速するために、Synlogicに8000万ドルを投資しています。2018年には、1億1700万ドルの資金で2番目のスピンアウトとなるMotif Foodworksを立ち上げました。同社は独自の酵母技術により、人工肉製造に必要な代替タンパク質などの原料を様々な企業に提供していくスタートアップで、2019年3月のシリーズAで9000万ドルを資金調達しています。
Ginkgo Bioworksは2019年9月に、Y CombinatorとPetriとの提携によるプラットフォーム構築計画も発表。これによりバイオテックスタートアップがエクイティと引き換えに、プラットフォームを利用した細胞プログラミングとメンターシップにアクセスすることが可能となります。
Intralinkは、Ginkgo Bioworksの11年目の偉大な成功を心より祝福申し上げます。今後も引き続き、同社の日本での拡大を全力でサポートしていく所存です。
Intralinkのグローバルなネットワークでは、バイオテック、メドテックといった注目テクノロジー企業を数多く抱えています。海外企業とのオープンイノベーションやテクノロジースカウティングなどにご興味がある方は、是非弊社までご相談ください。