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ロンドンがフィンテック投資でニューヨークを打ち破る

最新のリサーチによると、ロンドンは、2019年のこれまでの期間でのフィンテック企業の資金調達総額でニューヨークを上回りました。 CNBCの番組で、ロンドンの官民連携プロモーション企業 London & Partnersが公開した数字によると、英国のフィンテック企業は、今年初めの8カ月で114件の資金取引で21億ドルを資金調達しました。 取引総額では、カリフォルニア州サンフランシスコのフィンテックスタートアップが30億ドルを調達し、引き続きロンドンを上回る数字でトップを維持した一方、ニューヨークのフィンテック企業の投資案件数は101件、サンフランシスコは80件となり、英国が資金調達ラウンド数でもトップの座を獲得しました。 資金調達総額でニューヨークを2億ドル上回った英国に続き、米国のフィンテック企業の調達額は19億ドルとなり、次いでベルギーが8億8100万ドル、ストックホルムの7億3500万ドルと続いています。(これらの調査は民間資本リサーチPitchbookのデータを使用してまとめられました。) Innovate Finance CEOのCharlotte Crosswell氏は、数億ドルのメガラウンドを惹きつけたMonzoとOakNorthなど、ロンドンのフィンテック業界の資金調達ステップが変わったことは明らかだと述べています。 「この数字には、ロンドンのフィンテックセクターの成熟が見て取れます。取引数はわずかに減少していますが、調達規模は拡大しています。それは非常に自然なことで、企業がより成功しグローバルに拡大している証です」とCrosswell氏は言います。 米国は現在も世界最大のフィンテックマーケットの本場であり、国内スタートアップは今年これまで94億ドル近くを調達しています。しかし、ロンドン産業界のトップは、フィナンシャルサービス業界のイノベーションや、新しいフィンテックアプリや非接触型決済の導入に関しては、英国やほかのヨーロッパ諸国が時代を先取りしていると主張します。 「英国やヨーロッパには米国よりもはるかに先進的な競争があり、新しいフィンテックテクノロジーに関しては、米国は非常に遅れています」とフィンテック企業Curveの共同設立者・CEOのShachar Bialick氏はCNBCで語っています。 英国の「チャレンジャーバンク」モデルは、スタートアップが何百万人ものユーザーを惹きつけることに貢献しました。最近はRevolutが700万人以上、Monzoも300万人以上のユーザーを獲得しました。Revolutは今年後半にも新たな資金調達ラウンドを目指しています。 英国の1600社に上るフィンテック企業は、ブレグジット以降を見据えて日本市場にも熱い視線を注いでいます。2019年9月に東京で開かれたフィンテックのPRイベントには、駐日英国大使館の貿易担当参事官も参加、NHKの朝のニュースでも取り上げられました。 番組ではIntralinkのクライアントである、認証システムのフィンテック企業PixelPinも紹介されました。PixelPinは、パスワードではなくあらかじめ決めた4つの画像を順番に選ぶことで、銀行口座などにログインできるシステムを開発しています。 英国に本社を置くIntralinkは、多くのフィンテックスタートアップとネットワークを築いています。日本語堪能なオープンイノベーション・グループのスタッフが対応いたしますので、英国やヨーロッパのフィンテックにご興味・ご質問がございましたら、どうぞお問い合わせください。

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