この度、弊社が日本市場進出・展開を支援する量子コンピュータのUniversal Quantumと自然情報企業のNatcapが、それぞれ産業技術総合研究所(AIST:産総研)ならびにあいおいニッセイ同和損害保険との連携を発表しました。
Universal Quantumと産総研、量子コンピュータにおける連携を強化
両社は、日本国内における量子エコシステムの成長を目的に、複雑な量子アプリケーションの開発、大規模量子コンピューティングに必要なサブシステムの共同開発などについて協力を強化するための覚書を締結しました。
特に大きな可能性が指摘されながらもそのスケールアップが困難とされてきたイオントラップ型量子コンピュータとその周辺技術に焦点を当て、量子技術の産業化加速への貢献が期待されます。
Universal Quantumは、弊社が英国政府から委託を受け実施してきたUK-APAC Tech Growth Programme(以下、TGP)の一環として、日本での事業開発イニシアティブに参加。東京オフィスを拠点とする弊社プロジェクトチームが、産総研を含む国内量子イノベーターや潜在顧客・パートナーの開拓に向けてサポートを提供してきました。
今回の日本市場におけるマイルストーン達成に関し、Universal Quantumの事業開発責任者であるルーク・ジェラルダン氏は、以下のコメントを寄せています。
「日本の量子産業のリーダーである産総研と協力し、スケーラブルなトラップドイオン技術で量子コンピューティングの発展に貢献していくことを非常に楽しみにしています。イントラリンクが地理的制約やその他困難を克服し、このパートナーシップ締結に必要な支援を提供してくれたことに感謝しています。」
Natcapとあいおいニッセイ同和、生物多様性リスク評価技術で業務提携
あいおいニッセイ同和損害保険と、自然資本・生物多様性関連データサービスを提供し、TGPにも参加していたNatcapが資本業務提携を行いました。
今回の発表は、あいおいニッセイ同和のイノベーションラボとして英国オックスフォードにて研究開発活動を行うAioi R&D LabとNatcapが2024年に開始した生物多様性リスク評価に向けた革新的なソリューションの共同開発に続き、その連携を戦略的資本・業務提携によって強化するもので、今後関連技術のさらなる研究開発と新たなサービスの提供が推進されます。
両社は、TGPの一環として、弊社が2023年にロンドンにて開催したピッチイベントからその関係を構築してきました。
この業務提携発表を受け、NatcapのCEOであるセバスチャン・リープ氏は、「生物多様性の損失は世界的な生態系の安定を脅かすものであり、本パートナーシップにより、多くの企業が自然関連のリスクを特定し、優先順位をつけて管理できるよう支援することで、この問題解決へ貢献できることを誇りに思います。これも、日本企業との関係を構築する上で重要な役割を果たしてくれたIntralinkのサポートのおかげです」と語っています。
イントラリンクは今後も海外テック企業の日本市場進出・展開サポートを通じて、国境を超えたコラボレーション、そして日本大手企業のイノベーション・新規事業創出の促進に貢献していく次第です。
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