5月20日(火)~22日(木)にオランダ・ロッテルダムで開催された「World Hydrogen Summit 2025」に、弊社欧州メンバーのガンボーニ拓也と中村快大が参加してきました!
「World Hydrogen Summit」は、15,000人以上の来場者と日本から参加した約20社を含む700社以上が出展する欧州最大規模の水素特化型の展示会で、水素関連事業に取り組む多くの欧州在日本企業も最新の情報収集や技術トレンド把握を目的に数多く参加しています。
今回、同展示会に参加していた欧州企業、また日本企業との交流・情報交換を通じて、弊社メンバーは欧州水素業界における日本企業の事業機会に対して、以下のような洞察を提供しています。
日本企業への示唆
- 欧州展開においては、「技術開発」から「事業形成」への発展が不可欠であり、確立した事業もつ日本大手企業の技術品質や知識・経験、そして信頼などの強みを活かしながら、欧州企業との提携による社会実装・商業化に向けた取り組みを加速すべき。
主な発見
- 全体的な動向として、水素業界は慎重ながらも、依然として前向きな姿勢を維持しており、特に上流から下流までのサプライチェーンの確立とパートナーシップの構築に再び焦点が当てられている。
- 投資面では、近頃の地政学的な不安定さが、短・中期的な取り組みよりも長期的な取り組みを後押ししている。
- 水素と並行して、アンモニアが物流、そしてエネルギーキャリアとして、欧州でも「当然の選択」となりつつある。
- 水素技術メーカーの多くが、大規模生産拡大に伴うリスク軽減のため、大手企業との提携を検討している。
- また燃料電池、液化水素輸送などに関して、日本企業の安全設計・品質への信頼は高く、多くの欧州関係者からの強い関心を集めている。
- 一方で、欧州の大手エネルギー企業・スタートアップがすでに実装段階のプロジェクトを複数展開する中、日本企業との間で商業化に向けたスピードと姿勢にギャップが生まれている。
欧州の水素動向にご関心がございましたら、ぜひ弊社までお声がけください!
